bluetoothが日本国内で流行らない理由

ここ最近、いろいろ見て分かったのですが、IrDAの代替手段として生まれたbluetooth
日本国内で何故、流行らないか分かってきた気がします。
当初はワンコイン(500円)のコストアップで、さまざまな機器に付くと言われていたのですが。
(海外=並行輸入のUSBドングルは、実際そんな感じにはなっていますけれど。)


(1)PC本体製造メーカーが、PC本体への機能の付加のみで、周辺機器や、
新製品の販売を優先したため、従来機種へ機能を付加する機器(PCやCFカード等)を国内PCメーカーが
積極的に売らなかった。(−>量産効果の低下)


これには当時の最新OSとしてWindows XP自体に、プロトコルスタック(ドライバー)が載らなかった事も
大きな原因ではるのでしょうけど。
でも、海外メーカーは、ちゃんと売ってたんですよね。IBMとか3COMとか、


(2)(1)の理由のため、ニッチ産業として小規模メーカーが高付加価値として高値で企業向け中心に
周辺機器を売るようになった。


大手電子部品メーカーが折角モジュールとして廉価なbluetoothユニットを出しても、
それを一部メーカーが簡単な加工をしただけで、数十倍の値段を付けて売っている。
(例:モジュール価格数百円−−−>RS232C-Bluetooth変換ユニットが2万円)


(3)結果として、アプリケーション(応用機器)のラインナップが、企業向け中心となり
個人ユーザーが買い辛くなる


・・・という流れが感じられます。
最近になって、ようやっと多くの携帯電話に機能が内臓された事から、
周辺(ヘッドフォンや、ヘッドセット)を初めとして、幾つかの種類のものについては、
並行輸入・海外製のOEMを中心として廉価な周辺機器が出てくるようになりましたが
PC用周辺機器としては、まだまだ高価な物が多いようです。
そもそも、今現在でさえホスト機能が内蔵されてないモバイルノートがあるようでは
まだまだ普及への道のりは遠そうですけれど・・・。