国民年金問題20年前にも。
国会審議、あちこちの報道番組で取り上げられていますので
既に、ご存知の方も多いと思いますが、後の国民年金について
以下のような1942年当時の厚生省厚生年金課長が語った
内容を記した本があるそうです。書籍名・発行元等は、それぞれ
「厚生年金保険制度回顧録」(社会保険法規研究会刊)
1988年・約20年前に発行されたものです。
私が、ある人から年金問題を知るきっかけになったのも、
この本があったからなのかもしれません。
参考まで、この2年後には20歳以上の強制加入が義務付けられ
更に、その2年後にやはり国民年金基金制度が開始されました。
その理由は、言うまでも無いと思いますが。
つまりは「政府の名の下に集められる物は集め、使えるものは使え」です。
このような堕落が進んできたのも、私としてはは現政府与党の長期政権、
それと癒着した官僚・公務員の堕落によるものと考えます。
参議院選挙の際には皆さんには良く考えていただきたいものです。
年金を払うのは先のことだから、今のうち、 どんどん使ってしまっても構わない。 使ってしまったら先行困るのではないかという 声もあったけれども、そんなことは問題ではない。 貨幣価値が変わるから、昔三銭で 買えたものが今50円だかというのと同じような ことで、早いうちに使ってしまったほうが 損する。二十年先まで大事に持っておいても 貨幣価値が下がってしまう。だからどんどん 運用して活用したほうがいい。何しろ集まる金が 雪ダルマみたいにどんどん大きくなって、 将来みんなに支払う時に金が払えなくなったら 賦課式(*)にしてしまえばいいのだから、 それまでの間にせっせと使ってしまえ。」 1942年当時の厚生年金課長、花澤武夫の発言より。 (TBS番組中テロップから引用)
※賦課式とは、
毎年あるいは数年間の短期バランス方式により、その期間の年金給付を
同期の拠出金によってまかなう方式であり、長期間の拠出期間は必要としない。
したがって、この方式によると、若年層と老年層の間に相当急傾斜の所得の再分配
が行われる結果となり、若年層による老年層の扶養という色彩が強くなる。
(厚生省発行・厚生白書より)