個人向けCO2排出権商品

要は、市場として取引される排出権の枠を個人が買い取る事で、CO2を余計に排出する為に
購入しようとしている企業が、排出量を買い取る事が出来なくなる事によって、
結果的にCO2の削減に役立てようという事らしいのですが、これはあくまで表向きの話。
結局は、カーボンオフセット(排出権)の取引は、お金に換算されて取引される訳です、
あのYahooでも排出権の個人向け販売を始めましたが、Yahooに手数料として2%、
更に、13%はプロバイダーという団体に対して、支払う事になるようです。
(これについては、ソースは、こちら
こんな事をして、何になるというのでしょうか?


そもそも個人的には、温室効果ガスや、化石燃料が原因の地球温暖化については懐疑的です。
それは以前にも書いたとおりです。
排出権についても然りです。ヨーロッパでは、取引・市場が盛んだとされていますが、結局それは、
土地の広さに対して人口が少なく、排出権をお金に換えられるからという事らしいのです。
それに対し日本も含め、工業製品を輸出している国など、何もしなくても排出権を
買わなければならないような国もあります。結局は利己的な理由に他ならない訳です。


地球温暖化の話とは関係なく、化石燃料から脱却という事については賛成なのですが、
それはソーラーパワーとか地熱発電とか、環境への負荷が少ない手段に依るものに限ります。
間違っても、手っ取り早い原子力エネルギーに頼るべきではありません。
核分裂でなく、核融合ならば、まだ理解も出来ますが、ずっとずっと未来の話です。


排出量削減にしても、個人で本当に貢献したいのなら、各個が黙って勝手にやればいいだけの話
何も、それをお金に換えようとか、カーボンオフセットという「免罪符」を買うなんてのは
浅ましいだけでは?そもそも、本当にCO2削減に役立つのか、疑問です。