スタジオジブリ宮崎駿のiPadユーザー批判に見られる背景

私がスタジオジブリの作品を殆ど見ていない、見る気がしない事は以前に何度も言及している通りです。
今回は、その事は一切無いものとしても、ちょっと見過ごす事は出来ないと思いましたので、
一言、感想を書きます。だからといって、決してバッシングするつもりはありませんが、
結果的、結論としてそのように見えてしまうかもしれません。あらかじめ、ご了承下さい。


まず最初に気になったのは、何故単なる「道具」に過ぎないiPadを、まだ、仲間内の会話ならともかく、
とても公共の電波であれば載せられないような何処の親だって子供に聞かせたくないは無いような
卑猥な言葉、表現をつかってまで、批判したかという事です。
むしろ、iPadの操作から、そういった事を連想する事自体、異様なものを感じずにはいられません。
かたや、とても夢だロマンだと言っている人物の発した言葉とは思えません。
こういう人が、子供向けアニメを作っているという事に、以前にも増して、がっかりです。


「「生産者であれ」この言葉だけ聞くと、全く持ってその通りだと言いたいところですが、
今回は、少々違うような気がします。
調べ物、金作、その他、雑多な作業をなるべく効率良くこなして、
その分の時間を創作に向けるのが、クリエイターというものなのではないでしょうか?


そうでなければ、アニメにおけるプロデューサーなり、制作進行などといった職種は存在しない筈です。
もしくは、そういった雑多な作業を行っている人たちへの批判と取られても仕方が無いとさえ思えます。
決して、上に立つ人間が、言ってはいけない事を言ってしまったのではないかと個人的には考えます。
失礼を承知で言わせて頂くなら、こういう発言をする事自体、老害以外の何物でも無いでしょう。
何か、大きな勘違いをしているとしか思えません。


あくまで噂の域ですが、スタジオジブリのアニメ作品が、プロの声優を起用しない理由として、
宮崎駿その人自信が、プロの声優について、良く知らないと、一般の俳優を起用させていているという
話があります。この話を始めて聞いた時、自分の不勉強を棚に上げて勝手な事を言っているものだと
感じたものです。最初に書いたように、あくまで噂です。ご本人のコメントその他が一切無い以上、
確認のしようがありません。但し、これが本当であれば今回のiPadの一件についても氏が、
iPadや、その他情報機器や、携帯電話を使いこなせないだけの、単なるやっかみなのかもしれません。
何故、こんな事を言うかというと、私なりに少しでも擁護しようという心遣いのつもりなのです。
どちらにしても、iPadや、他のスマートフォンを使っている人が気にするような話では無いでしょう。


但し最初に書いたように、まがりなりにも今回のiPad批判(というかiPadユーザーに対する批判)は、
ちょっとばかりスマートでは無かったですね。
「生産者であれ」等と仰せになられるような立場の御仁であるならば、
もっと、ウィットに飛んだ、ユニークな方法でiPad批判して欲しかったと思います。


海の向こうでも、有名な、ロックシンガー(だったかな?)のプリンスが、
「インターネットは完全に終わった」等と発言をして騒ぎとなっているらしいです。
もしかしたら、氏は、タイミング的に、この真似がしたかっただけなのかも?そんな気もします。
誤解の無いように書いておきますがプリンスの発言については、上記一言で表せるような
単なるネット批判という事でなく、かなり根深い問題があるようです。
興味のある方は、調べてみて下さい。