練馬アメダスに見る東京西北部、埼玉県南部熱帯化、高湿度化本当の原因

とある番組で、ある人が言っていたのですが、
東京の高温化の本当の原因は、汐留の高層ビル群では無いかという事。
詳しく書くと長くなりますので、今回は割愛しますが、
調べてみると、同様の話題、証拠が出てくるは、出てくるわ・・・。
勿論、汐留だけでは無いのですが、汐留のビル群に原因の一端が
あるのは、間違い無いようです。どうしてかというと、東京湾方向から
吹いて来る乾いた空気を遮り、反対にクーラーや自動車の排気で湿り
温まった空気も遮り滞留させている事が原因の一因です。


同様な事例については、既に実験で立証されており、現在開発が
行われている東京駅の工事についても、南北方向に風が通れるように
する事により、付近の温度が1−2度、低下するであろうという
実験結果が出ている事からしても、明白です。
たった1−2度と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
この温度差は、マスコミが大騒ぎしている、
東京アメダスと、練馬アメダスの温度差に他なりません。
最近流行りの屋外に設置されているドライミストでさえ、
3度温度を下げているだけなのです。


以前より言われている、ヒートアイランド現象のようなものだけが
理由であれば、もっと、影響は広範囲に渡っている筈です。
先日も書きましたように、テレビの一般の報道番組や、気象番組では
熱中症に関する話題を放送してまでも湿度に関する情報に一切触れない、
とても不自然な報道をしているのは明白なのです。


先日より、練馬アメダスの話題を良くみますが、
如何にも練馬区が暑く、都心は、そうでもないといった感じで
報道されているのが、とても気になります。
特に酷いと感じたのが、今日は24時間テレビを放送している
日本テレビの朝の情報番組です。そう上記で書いた汐留にある放送局です。


何日も続けて、朝っぱらから今日は東京では、練馬区は暑くなるでしょう、
といった感じの解説をしていて、とても不愉快に感じました。
朝の情報番組としては特に、少しばかり無神経なのではないでしょうか、
練馬区民を馬鹿にしているとしか思えません。
本当の原因の一端は、汐留にあるビルの、貴方達にも
原因があるのではありませんか?それとも、その事を隠蔽したいのですか?
この点については、この場を借りて、厳重に抗議したいと思います。


下記は、その同じ日、8月25日に、
日本テレビ・ズームイン朝の気象コーナーで使われていた図です。

皮肉ですが、この図を見ても練馬区といっても、暑いのは、
アメダスのある練馬区あたりでは西の端までである事がわかります。
何故、ここまでの情報を持っていて、東京では、練馬だけが
暑くなるでしょう(一字一句この通りです)
といった内容の報道をするのですか?
最大限、許容するとしても、練馬アメダスの気温が、
といった説明で無い限り、報道倫理に反する気がします。
そして、その温度の高いエリアが汐留や、東京ミッドタウンを始めとする、
近年の都心に出来た再開発ビル群の北側である事が、
お分かり頂けると思います。


島部を除く都内のアメダスは、
小河内(奥多摩)小沢(奥多摩)青梅、練馬、八王子、府中
世田谷、東京(千代田区丸の内)、江戸川臨海(江戸川区臨海町)、羽田
の10地点、東京23区部にあるアメダスは、5箇所に過ぎません。


特に、都心のアメダスとして扱われている東京アメダスは、
皇居にも隣接している、広大な公園の中に設置されています。
決して、霞ヶ関の官庁街、アスファルトジャングルにある訳でも、
新宿駅前にある訳でも、大手町の気象庁にある訳でもありません。
あまりにも測定条件、前提条件が違いすぎます。
学術的に、こんな中途半端な測定をする事に
何の意味があるのか、理解出来ません。

この図を見て、皆さんどう思われますでしょうか?