SharpやSONYの電子書籍端末、電子ブックリーダーの存在意義 Androidタブレットとの比較

正直、元々殆ど感心が無いのですが、都内の家電量販店で、ガラパゴス(GALAPAGOS)の
店頭での実演を行っていました。一生懸命宣伝していたので、こんな事を書くのは忍びない
のですが、正直な感想です。この機器の性能如何以前に、まず本体価格が高すぎる、
ハードウェア的には、iPadAndroidタブレット程度なのでしょうが、それについては、
OSやソフトウェアを入れ替える、追加する事により、他の事にも使えますが、
ガラパゴスについては、電子ブックリーダーとしてしか使えない、このデフレ社会の中
とても売れるとは思えません。
ぶっちゃけ、通勤通学途中に、電子書籍を読む為だけにしか使えない、この大きさのものを、
わざわざカバンに入れて電車に乗る人がいるとは、とても思えないのです。


数年前に国内でも各社揃って出していた電子書籍端末、ウチにも1台有りますが
はっきり言って、失敗したとしたら、あっという間に撤退、各社端末については、
対応データを自分で作成するソフトさえ供給されず売りっぱなし、現在では、ただの箱状態です。


あと、SHARPと言えば先日のAndroid1.6採用のIS01LYNXの件も有りましたね。
その二の舞は、まっぴらごめんです。2,3千円の物じゃないですよ、6万円もする物を
以前の電子書籍ブームみたいに、たかだか数冊しかリリースされなかった本を読むだけの為に
数万円払わされて、ポイでは、たまったものではありません。
新し物好きな人の中には、トラウマになっている人だって少なくないのではないでしょうか。


価格だけでなく仕様についても同じです。日本版Kindleといった感じで後釜を狙いたい
という妄想は最初から分かっている事ですが、かたや、タダ同然、こちらは違います。
タダ同然なら、その分は書籍代にも回るでしょうが、ハードウェアという敷居があっては
また数年前の繰り返しになるであろう事は、容易に想像がつきます。
何も学習してないとしか。唯一救いなのは、以前と違い、データが標準化
されているらしい事です。とはいえ、日本語ですから、国内ローカル
と言っていいようなものですから、あまりあてにはならないとは思いますが。
また、バージョンが上がって、対応出来ないとか・・・。とかくリスクが大き過ぎます。
タダでくれるんなら、貰ってもいいやって程度で、とてもお金を払ってまで買う気になれません。


個人的には、Androidタブレットとして売ってもらって、表示ソフトは無償リリース、
その方が、よっぽど売れるんじゃないか、いやそうしないと絶対売れないと思うのですが。
ちなみにAndroid用の電子ブックリーダーなんて既に幾つもあります。
後は、データ形式が標準化されるかどうか、それに対応するかどうかだけなんですよね。


余談ですが、ガラパゴスって名前、シャープっぽいですよね。何故だろう、
そいえば、ガリレオとかあったなぁ。本当に日本でしか売れないガラパゴス(な仕様)
なのだから仕方ないというか自虐ネタとしか思えないのですが・・・。
もし、バカ売れすれば、最高のネタなんでしょうけど、現状では、ちょっと笑えません。
Androidタブレットだって、既に過当競争なのに。
これは、そもそもIT家電業界の体質そのものから変えてかないとならなそうです。