中国本土における反欧米デモについて。

マスコミで、あの反欧米デモをナショナリズムの高まりと称しているところが少なくありませんが、
全くの見当違いなのではないでしょうか。
むしろ、ナショナリズムと見せ掛けて、中国本土内へ、共産党体制を維持する為のプロパガンダと思えます。
他のブログ等でも既に論じられていますが、やはり、どこから考えても中国共産党員や、その子、
もしくは共産党の思想を支持者が起こしているように思えます。
何れにしても、あまり、良い傾向ではありませんね。


当然これは以前の反日デモと、同じ構図ではないでしょうか。
グレートファイアーウォールの問題同様、直接、海外の情報に接する事が出来ない人より
何らかの方法で、海外の情報に接する事が出来る人達が先導して起こしているように思えます。


中国共産党を支持という事は、あの国に於いて、日本で自民党政権を支持している事と同義なのだと思います。
それはつまり、本当のナショナリズムなどでは無く、現体制を維持する事により、
自分達だけが特権を持ち続け、金を儲けられるという事、という事は、あの国での富裕層の輩なのでしょう。


実際問題、あの国は、日本や欧米以上に貧富の差があるという事であり、
本当の庶民が、立ち上がらない限り、民主化には程遠いのではないでしょうか。
あの反欧米デモだけを見て、中国人全体を批判する事だけは、止めて欲しいものです。


海外在住の中国人へのインタビューで、チベット人とは相反する意見をする人が多いのは、
あの人たちが、ほぼ例外なく共産党員や、その子供である為です。
経済的な理由を含め、共産党員や、その家族で無い限り、国外へ渡航は殆ど出来ないらしいのです。


それにしても酷いのは、チベット問題です。半世紀前の軍事制圧、そしてチベット語の使用を禁止したり、
鉄道を引いて、漢民族チベットに送り込み、文化を途絶えさせる、という事は少なからず行われているようです。
やっている事はナチスドイツと変わらないと個人的には思います。このままでは行く末は一緒では無いでしょうか。