ヘッドフォンアンプの回路構成(1)

随分前に、使えそうなパーツだけは一通り揃えて、そのままになってしまってるのですが
とりあえず、回路構成だけでも、少し考える事にしました。
ディスクリート(IC、つまりOp-Ampを使わずTr/FET/C/R等だけで構成)をした方が、
OpAmpを使った場合に比べ、コンデンサーの使用を減らせる
(カップリングだけでなく等価回路(OpAmp内部のものも)可能性があるので、
高音質になる可能性がありますが、カーブトレーサー等を使ってTrやFETの特性を揃えたりとか、
そこまでの元気は無いので(笑)今回はOpAmpで構成する事を前提としたいと思います。


回路設計をするにあたって、最初に問題となるのは、電源(単電源か2電源か)と、動作電圧です。
それぞれ利点と欠点を考えてみます。

  • 単電源の場合(006Pバッテリー9V 1個の場合)
    • バッテリーの電圧バランスが崩れた時の対策をしなくて良い
    • 回路構成が複雑(バイアスとか、)
    • 単電源対応のデバイスを使うか、GND電位固定用の電源回路を追加する必要)
  • 2電源の場合(006P*2個)
    • 回路構成が簡単
    • 電源バランスが崩れた場合の対策を考える必要がある。
    • 動作電圧が高いのでゲインを高く取り易い(スルーレートを考慮する必要がある)


次に、動作電圧ですが、製作するのがヘッドフォンアンプという事から、入出力何れも
電圧的には、1〜2V程度で十分であり、高い電圧や、増幅率は基本的に必要は無いのですが
敢えて、動作電圧を高くして、増幅率を高めに設計すると同時に、出力側にアッテネーターを
挿入する事によって、S/Nや、リニアリティを高く出来る可能性があるかもしれません。
但し、回路構成を同じとした場合、増幅率と入力インピーダンスには相関が出ますので、
そのバランスを考える必要が有ると思います。
実際そういった設計をした事が無いので、あくまで机上の理論ではありますが。
普通に考えれば、電源を9Vにして0pAmpで分圧、普通の(2電源タイプ)OpAmpを
利用するあたりが一番コストパフォーマンスが良さそうです。