秋葉原、通り魔事件、責任は誰にあるのか。

被害者の方は本当に気の毒だと思いますが、罪を憎んで人を憎まずと申します。
本当に、今回の犯人1人処罰すれば済む問題なのでしょうか。


ネット上の情報に依ると犯人は、現在問題になっている製造業派遣、日研総業という
あのNHKワーキングプアの番組でも取材対象となっていた企業との事です。
某マスコミでは月曜早朝になっても、職業不詳と報道していますが、何処かの圧力なのか。
酷い局だと、派遣先の関東自動車の名前まで出して派遣元の日研総業の名前は出さず
派遣社員とだけ伝えています。
その裏には、関東自動車工業、つまり親会社であるトヨタ自動車グループの企業であり、
今月一杯で同社からの派遣を全て切る(つまり解雇)という状況だった事実があった事も忘れてはなりません。
優良企業と言われるトヨタといっても実態は影で、派遣社員の安月給に代わって暴利を貪っている、
そういった事実を知っていながら一切報道しない、一部を除くマスコミの対応も酷いものです。


それまで禁止されていた製造業派遣を解禁したのは、紛れも無い元小泉自民党総裁なのです。
当然、その流れは竹中、福田へと続いています。
若者の社会への不安、不公平さ、社会格差の歪みは、
こういった所に表れて当然ではないでしょうか。


こういった事件が二度と起こらないようにするには、何を変えなければいけないかは
言うまでも無いことだと思います。


東京に住んでいながら、もう秋葉原には1年以上行っていません。
中学生の頃などは二日と開けず自転車で通ってた時期とかもあったのですが。
当初映像を見て、違和感を感じたのは、ソフマップが以前のヤマギワだった事に
気が付いたからです。以前の秋葉原しか知らない人は同様だったのではないでしょうか。
犯人が確保されたのは、Laoxアソビットシティ向かいの路地のようです。
3分ないしは5分で起きた事件だったという範囲の狭さに理解が出来ます。


今回の件に限らず、秋葉原は目に見えて治安が悪化してきたと、マスコミは言います。
本当にそうでしょうか?でも、実態は違う気がします。


但し、土浦の通り魔事件の犯人が、犯行直前直後、秋葉原に潜伏していた
というような事実にみられるように、神田市場が移転して綺麗なビルになり、観光地となった
外神田でない秋葉原には、以前だったら絶対に居なかったような
例えば、ぶっちゃけ「バカップル」のような人達が歩行者天国を闊歩する、
そんな光景が目に浮かぶようです。
そんな街や人並みをテレビや実際に見れば、憧れや、恨みを抱く人がいても不思議は無い気がします。
今回の犯人も決して、「秋葉原」が嫌いという訳では無かったのではないでしょうか。
むしろ、秋葉原という街が好きだからこそ、こういった事件を秋葉原で起こしたように思えてなりません。


秋葉原という街の進むべき道は、本当にこれで良かったのか、個人的には疑問です。
でも、それは今私がここで言っても理解してくれる人は少ないでしょう。


秋葉原通り魔事件に見る、蟹工船の世界観