東京ビッグサイトのエスカレーターで事故

東京の有明にある東京ビッグサイトの西館を利用された方なら、ご存知だと思いますが、
あの吹き抜け部分にある、1階から4階に通じるエスカレーターで事故があり
上りのエレベーターが逆送して、その後緊急停止させたようです。
幸い、軽症者だけで済んだようですが、設計された重量を超える人数が
同時に乗ったことが原因だった模様です。
私も、今まで何度と無く乗った事がありますが、やはり混雑している事も多く、
大規模イベント中は、係員がついているようですが、急停止したりすると危ないだろうなとは、
かねがね思っていました。


元々、東京ビッグサイト自体が、短期間の構想、施工期間で設置された施設であるらしく、
それは鈴木都知事時代に計画され、青島都知事が開催計画を中止した世界都市博覧会のためにつくられた
という話もありますが、世界都市博覧会の跡地に建てられる予定だったものが、博覧会中止の為に
繰り上げて建設、開業(95年〜)という話もあり、どちらが正確なのかは不明とはいえ、
あまり深い考えもなく設計された施設である事は間違い無いようです。
言ってみれば、「箱物行政」そのものであった可能性が高い訳です。
開業当時の会場利用料は、晴海にあった国際展示場の3倍程度という料金が設定され
利用者数が増えなかった事から後に利用者増加の為に当時、期間限定で値下げがあったのは有名な話です。
それは、後になってみれば晴海国際展示場が閉鎖された事も関係がある気がしてなりません。


今回は、知っている人は知っているワンダーフェスティバルの開催中だったそうで
かなりの混雑だったようです。ただ、それによって特に異常な状態や会場管理の方法に問題があった訳ではなく
通常通りの利用中で起こった事故であり、それは幾つものブログで証言されています。
同程度の長さがあるエスカレーターなら、東京近郊の地下鉄等でもあるのでしょうが
見通しが良いので余計、そう感じるのかもしれません。
結局のところ、こういう長いエスカレーターを設置する事自体を
よく考える必要があるのではないかと思います。