神谷明さん名探偵コナン降板と、国立メディア芸術総合センターについて

もう何度もアニメ業界、声優業界についての問題については書いていますので、
そちらについては、敢えてここでは詳しく書きませんが、
結局のところ、全ての問題は1つのような気がします。少なくとも構造的な問題は一緒なのです。
つまりは利権を持っている者だけが、良い目を見て末端の実際に演技、制作をしている人たちには
ワーキングプアー宜しく、才能、努力に見合った収入が約束されないのが問題の一旦なのでしょう。


国立メディア芸術総合センターについてもそうです。アニメやコミックという一般の人には良く分からない
一連の業界を隠れ蓑に、国家予算という利権を持った政治家、官僚が好き勝手やった結果が、この始末です。
こちらについては無事、計画が中止されそうですが、似たような話は、世の中ゴロゴロあるのでしょう。


神谷さんが、以前より声優の待遇改善を願って、先頭に立って活動している事をご存知の方は多いと思います。
既にあちこち記事が出ているので、だいたいの方は推測がついてると思いますが、ブログの内容からしても、
自分のギャラの為に揉めたという事ではなく、自分が妥協をする事により、他の出演者に迷惑が掛かる
という事態が起こっていた事は容易に想像出来る気がします。


というのも、深夜枠の、原作掲載の出版社やゲーム会社等が主体となって制作されているアニメについては、
以前に比べて、かなり労働条件的なものは改善されているようですが、
主に日中、夕方に放送されているテレビ局自体が制作を行っている番組は、特に製作現場に対しての
予算に対しては厳しいようです。
そういった、日中放送のアニメ番組によって、テレビ局が多額の広告料収入を得ているのに対し、
しかも、未だに二次著作権(つまり再放送での制作サイド・声優に対する収益の分配)については不透明です。
それに対し、前者の番組についてはDVD,グッズ等の売り上げが主な収益です。
どちらの手段で制作予算を得ているかは、クレジットにテレビ局の名称が入っているか、どうかで
判断が出来ると思います。


神谷明さん、知人に仕事上お付き合いのある方もいるので、まんざら人事とも思えない感じです。
良い方向で解決される事を願っています。それまでは、しっかり事の成り行きを見守りたいと思います。