パソコンメーカーのサポートページが「使えない」理由「サイト滞在時間」という概念の危険性

一連のミクシィについての報道を見ていて、
「サイト滞在時間」なる言葉に。ふと違和感を感じました。
そういう考えがある事は知ってはいましたが、大手家電メーカー、PCメーカー等のサイトで、

  • 目的の情報の場所が、異様に分かりにくい、
  • ブックマークを付けて数ヶ月もすると、それ以前のリンク・ブックマークが使えない
  • サイト内専用の検索エンジンが、使い物にならない
  • 旧機種の情報が、製造終了した途端、削除される。検索対象から外される。

というサイトが、一部を除く大企業ほど多い事に気がついてる方も少なく無いと思うのですが、
今までは古い情報を残さず、すぐ削除してるだけ、頻繁に更新しているんだなぁ、
もしくは、サイト構築のセンスが無いなぁ・・・と程度にしか、考えてなかったのですが、
上記の報道をみて、はっと気がつきました、
「サイト滞在時間」を増やすため、わざと使いにくくしているのではないかと。


それには、新製品のバナーを見させようとか、今の機器を使う事を諦めさせ
買い替えを促進させようという意図も含まれてるのではないかと。
だとしたら、凄い迷惑、卑怯な行為です。いや、恐らくそれに間違いないと気がつきました。
例えば、はっきり言いますが、ソニーのサイトなんか、その筆頭に来ると思います。
既に作成済みの旧機種のサイト内での更新を伴わない移動など、サイト構築に掛けてる費用や手間と
情報までにたどり着く時間が反比例しているというか。
製造業の誇りというものは持ってないのでしょうか?
それとも、こういう事って、その手のギョーカイでは常識な事なのでしょうか?
だとしたら何か、凄い卑怯な手ですよね。大企業に性善説は存在しないのでしょうか?


「サイト滞在時間」といっても、そのサイトが使い易いから、楽しいからという理由で
長時間滞在するという理由ならともかく、わざと滞在時間を長くするといった手段が入るとなると考えは別です。
もともとインターネットなんて、情報検索というか、探し物と言うか「手紙」に対する「電子メール」にしても
如何にして何につけても時間を短くするかという文化そのものだと思うのですが、
だから、これだけ一般化、大衆化した訳であって「サイト滞在時間」なんていう商業原理が入り込んできてしまうと、
インターネット文化そのものを壊しかねない危険な行為なのではないかと思います。


そういう意味では、多分ミクシィは前者になると思いますので、そういう意味でも好感されてるのでしょう。
Gyao!You Tubeなんかの動画配信サイト、Googleも良い意味でサイト滞在時間を延ばしている例と思います。
個人的には、こういうサイトこそ利用したいと思うし、応援したいです。


全国のWEBデザイナーの皆さんへ、結果として「サイト滞在時間」が延びるのは結構な事ですが、
それを基準に「卑怯な手で」サイト構築をする事は、絶対に止めて頂きたいと思います。