北京オリンピック國際映像の規格

今回は、國際映像として全て1080i(1080/50i)として放送されているとの事です。
日本国内は1125i(デジタル1080i/アナログ1035i/29.94fps=60Hz)ですが、
元々のSD上のNTSC規格(60Hz)と、PAL規格の50Hzの違いから来るもののようです。
更に、元を辿れば、これは商用電源(100V)の発電機の周波数の違いから来ている事は
言うまでも無いのですが、北米か、欧州か、の違い、という事になるようです。
日本国内だけでも、西日本と東日本で未だに60Hzと50Hzの違いが有る訳で
根深い問題ではあるようです。
國際放映映像を見ても、各局が制作している映像と比べたりしても、特に違和感は感じないあたり
アナログ時代とは違って、一度プログレッシブ化を行った後に、補完処理でも行っている
のだとは思いますが、かなり巧みな変換をしているように思えます。


他にも、やはり色温度の基準の違いもあるように思えますが、
ここらへん、割とアバウトに対応してるような気が・・・。


今回かなりの割合の機材をPanasonicが供給しているようです。
全てがHD映像の初のオリンピックだそうですが、PALとNTSCの構図が消えるには
全世界的に映像を見る手段がPCになるとか、そのぐらいまでは残ってしまうんだろうな。
フレームレートは70fpsを超えると、フィルム等の映像と実物が、
殆ど見分けがつかなくなるという話もあり、実際博覧会で100fpsのフィルム映像を展示会で見た時は、
それが映像である事を忘れてしまうような錯覚を覚えました。
何れは、それぐらいの規格が普及する事を望みたいですが、いつになるのでしょうか。
技術的には現段階でも十分可能だとは思うのですけど。